“俺の女”
確かヒロさん‥
安いマンションって
言ってなかったっけ‥?
カードらしき物を出し
暗証番号みたいなものを
素早く押したら
目の前のガラスのドアが
開いた
中へ入りエレベーターに乗る
15階‥っ!?
って高くない?
「ここ‥家賃いくらなの?」
とても心で止めれそうになく
あたしはヒロさんに聞いた
「えっと‥11万弱?」
「じゅっ‥じゅういち??!」
安くないじゃん!!!
むしろ高いよね?
「東京では安い方だぞ」
「あぁ‥こっちではか。
あたしには夢の世界だよ‥」
「え?夢?」
「あ、いや何でもないよ‥!!
すごいなぁって!!」
「??」
夢の世界‥か
やっぱりヒロさんって
金持ちなんだ
あたしには"夢"なんだもんな
エレベーターが開くと
目の前には
白に光るツリーが飾られていた
その向こうは‥
「すっごいね!!!!!
高ぁーい!!!!!」
15階だけあって
景色は最高にいい
「この辺じゃ高いけど
全体にはまだ低いよ?
まぁ後で分かるけど」
「そうなの??」
「うん」
東京って素晴らしく都会だ
評論家みたい‥?(笑)
だってこれが素直な感想なんだもん