“俺の女”
「こんばんわ。べっぴんな
お方ですね〜。
ヒロくんの彼女さんが
来ると聞いて
楽しみにしていたんですよ〜?」
お祖母ちゃんが
優しい声で話す
とっても可愛いお祖母ちゃん
「とんでもないです。
ずっと挨拶できなくて
申し訳ありません。
あたしの方こそ
ヒロさんにすごく
お世話になってしまって‥」
滅多にない
あたしのこのシチュエーションに
一人笑っている人が‥
「‥まぁ何でもいいから
とりあえず出るぞ?
親父らも乗って」
犯人はヒロさん
笑いながらも
この場をまとめた?ヒロさん
「‥にしても、ちょっと
これは大きかったかな〜」
車に乗り込んだお父さんが
車内を見渡しながら言う
「でもさ、こういう時には
ぴったりじゃない?」
美紀さんが返す
「まぁそうだな
狭いよりかはマシか」
なんて親子で笑い合ってる
そんな様子を
見えなくてもヒロさんは
うっすら笑ってた
それを見て
あたしも笑った
こういう幸せの感じ方も
いいなぁって思ったんだ