“俺の女”
「あかりちゃんは
確か、美紀と同じ
高校なのよね?」
「はいそうです。
美紀さんが在校している時は
とてもお世話になりました」
お母さんは
あたしのことを少しだけ
知っていた
「ヒロもやるわね♪
妹の後輩に手を付けるなんて♪
しかも、こんなに
可愛い子!!」
「ほっとけよ。
そんな話は俺抜きで
してくれ」
お母さんの茶化す言葉に
ヒロさんは食事をする手を
止めずに答えた
「いいじゃないか♪
こうやって食事を囲んで
家族団らんするのも
あんまり無かったんだからな」
家族団らん
あたし一人‥他人だ
「あかりちゃんも!!!」
「え‥」
美紀さんが笑顔で
あたしの名前を呼ぶ
「どうせお兄ちゃんと
結婚するんでしょ?
だから、あかりちゃんも
家族に仲間入り♪
あたしの妹だね」
「けけけ、結婚っ?!
まだ、はっ早いですよ‥!!」
かなり焦ってるのが
バレバレだな‥(汗)
「卒業したらだよ!!
別に今すぐでも
あたしは賛成だけど?」
あ‥
ニヤ〜ってしてる‥!!
恥ずかしいな///
「美紀には関係ないだろ。
俺らのことは
俺らで決めるから
口出しするな」
また食事の手を止めず
ヒロさんは静かに言った