“俺の女”




「ヒロさん
ここじゃ、変に思われるよ‥」


と、小さな声でヒロさんに言った


「中‥上がれる?」


「‥うん」



あたしとヒロさんは
中へ入り
一つのソファーに二人で座った


理乃さんは真向かいに座る



「泣かれても困るんだよ‥
理乃が、どうしたいかなんて
聞きに来たんじゃない、
もう止めてくれ」



「分かってるよ―‥
ヒロには彼女いるし
迷惑なのは十分分かってる。
だけど、今ごろだけど
好きになったんだもん‥
一回は嫌いになっても
また好きになっちゃったんだもん!!
でもヒロは絶対に
あたしを見てくれないのは
分かってる。だから
こうやって近くで
暮らせれたら、それだけで
あたしは満足だったの‥!!」




また好きになっちゃった―‥



はっきりと言われた
告白にあたしは何も言えない


何も考えれない



「俺に嫌われてまで
近くにいたかったのか?
あかりを不安にさせてまで
俺を好きになるのか?
何回も言ったけど
俺は理乃に答えれない。
何をしても、もう
終わったんだよ‥」




昔‥二人は好き同士だった


その関係は終わってしまったけど
こうして理乃さんは
再び昔を蘇っている





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