“俺の女”





だからね





待たないの






もう




ヒロさんを待たないの





"またな"と言った約束は





あたしが忘れれば





なかったものになる






忘れたころに
やって来たとしても
あたしには思い出せない約束
なのであろう







そうであってほしい







大好きだった彼




大好きだった温もり




大好きだった隣






過去になるのは






時間との勝負





思い出として
笑えるのも





日々との勝負






ヒロさんを忘れるのも





自分との勝負







強くなったあたしには
有利な勝負なのかもしれない







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