“俺の女”





長時間の移動のせいか
体が重く感じる




ちょっと休んでこうかな





気持ちも落ち着かせないと‥





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"あかり?"


"ヒロさん…?"



"こっちおいで"



"え…いいの?"



"何言ってんだよ
待ってたんだぞ?"



"うそ…"


"ほら。おいで "



"ヒロさん"


"あかり"




行けるの…?



ヒロさんが呼んでる




ヒロさん

ヒロさん…‥




「…かり」



まだ呼んでる



こんなに近くで


ヒロさんの声が‥―




「‥あかり?!」


「ん〜‥」




あれ‥



景色が無くなった‥?




「ちょっと、あかりってば!!!」




‥…!!!!?



この声は



「うわっ‥れ、礼!??」



「礼?!じゃないよ!
もー何回起こしても
ビクともしないんだから。」



「あ‥ごめん」





夢 見てたんだ



ヒロさんの声は
礼の声だったんだね



でも、すごく
懐かしかった



名前を呼んだのは
確かにヒロさんだった






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