“俺の女”




「ずっと寝てたの?」


「え‥少し休憩するつもり
だったんだけど」



「少し、って‥
今何時だと思ってんのよ」

「何時‥ですか?」


「ん!!」



目の前に時計を置かれる




時刻は



かなり進んでいた




「あ‥うそ〜‥」




夜の7時過ぎ


外は薄暗かった





「なにが少しよ‥
昼からずっと
寝てたんでしょ?」



「う‥ん」



「はぁ〜‥もう!!
あんたって本当に
情けないんだから」



「すいません…」





こんなに寝てしまうとは
思ってなかったんだもん




どうしよう


今日はもう行けないな



「まぁ…疲れてるのは
分かるけどね。
明後日までいるんでしょ?
ヒロくんに会いに行くのは
明日にしなね。
これからご飯行こ」




「うん、そうするよ‥
ごめんね」



「まったく‥ だから
ほっとけないのよ。
しっかりしなさい!!」


「はい」




お母さんだ…(泣)




礼が叱ってくれなきゃ
あたしはダメダメ人間なまま




ご迷惑かけました…。





あれ…



でも礼
なんで今ごろ帰宅なの?


早めに帰るって書いてあったし


普通でも大学って
もうちょっと早いよね?





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