“俺の女”
知らされた真実






それから2日‥




あたしは地元に帰ってからも
明るく元気にやり過ごした




‥つもりなのに






「テンション低い」


「気分悪い?」


「何かあった?」




って、心配ばかりされる






こんなに快調なのに





なぜ‥?!






「心の表れだろ」




そう、しら〜っと言うのは恵太





「違うよ‥! もう
吹っ切れた、っていうか
とにかく、あたしは
全然 何もないし
元気だし、余裕だもん」




「全然何もない、って
意味分かんねぇ」



「だから‥」



「もういいって。分かったから」



「何よ‥それ〜」




こんなカッカッできるほど
あたしは元気なんだから






もう、みんな気使わないでよ






仕事が終わって、帰り道

コンビニに寄って雑誌を読む


飲み物やお菓子を買って
コンビニから出ようとした時




〜♪〜♪〜♪〜




携帯が鳴った





着信音は仕事グループの音




恵太からだ





「もしもし?」



「今どこ?」



「え‥今コンビニだけど…?」





いつもとテンションは変わらないが
声のトーンと
何か空気が違う恵太の声




なぜか、携帯を握る力が強くなった




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