“俺の女”
「ちょっと話があるから
そこで待って」
「え?はなし?」
「そう。だから待っとけよ」
「う、うん」
話って…なにの?
ちょっと
怖い感じがする
電話を切った後
コンビニの前で座って待った
少しして
あたしは不思議に思い
携帯を見た
"待っとけよ"
そりゃ待つけどさ‥
恵太、来れるの?
場所 知らないよね‥
コンビニって言っただけだし
職場からここまでには
かなりのコンビニがあるはず
すると‥
再び携帯がなり
恵太からと気付くと
思わず笑みがこぼれた
「はい」
「ごめん、場所どこ?」
やっぱり
「はは‥駅の横だよ。
**駅の横」
「なに笑ってんだよ」
「いやいや‥何でもない」
「むかつく。ま、いいや
じゃあ、すぐ着くから」
「うん分かった」
やばい
笑っちゃったよ
だってさ、的中なんだもん
恵太って たまに抜けてんだよね
そこが可愛くもある
話の内容の不安なんか
一瞬でなくなっていた