“俺の女”
「まじで、悔しいんだよ‥
あかりさん見てると
腹立ってきて
どうしようもねんだよ‥っ
はっきり言わしてもらうけど
あかりさんは、あいつでしか
幸せになれねーの!!
あいつじゃなきゃ
意味がねーの!!
悔しいけど‥俺なんかより
数倍すげぇ男だよ、あいつは。
好きな人の為なら何でもできる、
それ以上の何を求めんだよ、あんたは」
別人のように真剣な恵太
そんなことまで
思ってくれてたなんて
ちょっと感動してしまった
けど
東京に行っても
言う勇気なんてないし
会うことさえ難しいんだよ
あたしだって
別にヒロさんに求めてるんじゃない
話を聞いてすごく嬉しくて
ヒロさんに会いたい、って思ったよ
自分がバカだった、って
できるなら、やり直したい、って
強く思った
「今からじゃ遅くないかな‥」
「遅くねぇよ」
「ほんと?」
「戻す気になった?」
ほんと自分勝手なのは分かってる
一度決めた事に後戻りなんて
反則だよね
けどね
気付いちゃったの
ヒロさんへの愛しさが
今、溢れんばかりに
込み上げてきてる
「ヒロさん‥会いたい」