“俺の女”


しかし
あたしがいない時も
ナンパされてるん
だろうなぁ

だから
あーやって
余裕なんだよねぇ


すごいわ…‥



「‥…い、おい!!」


ッは!!!!
やば!!

あたしが
頭の中で
なんやらボーッと
してたら
この人のこと
忘れてた!!


「あ…ごめんなさい。」


慌てて喋ったのが
分かったのか
この人は
笑っていた


「ふっ!いや全然。
何考えてたん?」


ふっ! って…
バカにしてんじゃん!
この人…
恥ずかしい///


「いや‥別に何も」

あたしは
下を向いて
返した


「きみ、面白いな〜
名前 なに?」


やっぱ
バカにされてる…///



「あかりです」


「あかりね。
俺はヒロ、まぁ
適当に呼んで」


ヒロかぁ〜…


適当っていわれても
選択肢少なくない!?


「この制服って
S高?」


急な話の
転回に
戸惑いながらも
答えた

「そーです。
知ってるんですか?
S高。」



あたしたちの
高校は都会から
かなり離れてて
知名度は低い

友人からも
"どこ?!"
って必ず返ってくる
ぐらいの
影薄い高校


けどまぁ
一応
県立だけどね


そんなあたしたちの
高校の制服を
知ってるなんて
違和感があった



「ん〜 まぁ
妹が行ってるから」


「妹!?
今現役なんですか?!」


そんな
妹が通ってる高校の
生徒に
普通ナンパする?!

まぁこの
冷静さでは
もう卒業
してるんだろーなぁ


< 6 / 421 >

この作品をシェア

pagetop