“俺の女”




「ヒロさんの車は?」





「あ〜 置いてきた」




「どこに?」




「店の駐車場。
あいつが車いるっつーから‥
俺の車使われるより
いいと思って。
ツレも俺の車より
あいつの方がいいじゃん?
二台で動くの好きじゃ
ねぇし。 だから
俺の置いてきた」





「そうなんだぁ〜
二台で来てたら
ヒロさん早く帰れたのに‥‐」





なんて言ってはみるが
実は
よかったと思ってたりして‥




ヒロさんと
こうやって二人に
なれたから―‥







「帰ってほしい??」


「い、いいえっ!!!!」


んな訳ないじゃん‥!!!




できれば
ずっといたいよ…






「どっちだよ‥」





笑いながら言う
その顔に
胸がキュンッてなった





あたし‥
ますます
好きになってる―







…………‥‥‐‐





はっ!!!


やばいやばい…‥



うっかり見とれてた‥




ヒロさんに
またバカにされる
とこだったよ…///





「しかし
大変だよなぁ俺ら」





「え??」




急に掛けられた言葉に
ビックリして
疑問で返した



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