“俺の女”




「ツレの告白のために
こうやって
待っててやってんの」




「ヒロさん
知ってるの???」




礼が勇くんに
今真っ最中であろう告白を
知ってるのがビックリで
声をあげた





「知ってるよ。
あいつ車の中で
かなりはしゃいで
からな〜。
振られることなんて
頭にねぇんだな
あいつは」





「振らないよ!!礼。」




あ…‥




言っちゃった〜‥







「そうなん??
じゃぁ
付き合うんだな
あいつらも」






下手こいた〜〜〜‥!!!






あたしは
お喋りだ‐‥





「あの‥!
言わないでね?
その‥勇くんには
あくまでも
知らなかったフリで
喜んであげて‥?」






頑張って自分を
フォローした






「なんだよ それ‥
分かった 分かった」





「頼みます‥」




よかった〜‥



知らないフリするのが
勇くんのためでも
あるもんね…







「なぁ‥」




「なに?」




ヒロさんが
優しい声で話し出す




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