“俺の女”




あたしは
クレープを持ったまま
仕事をした




来る人 来る人が
あたしを見て
不思議がっていた




当たり前だよね‥




クレープを片手に
案内してるんだもん‐





平野くんも
"食べないの?"って
不思議がってたけど
礼も食べたがってたから
後で一緒に
食べようと思って
今は食べずにいる






そして
あたしたちの係の時間は
終わって
平野くんと一緒に
下に降りた





「これ、
本当にありがとね!!」




「いーえ!! じゃあね!」





平野くんは
イイ人だなぁ〜‥




‥??




でもなんで
あたしがクレープ
買えなくてへこんでるの
知ってたんだろ‥





見えたって
言ってたけど‥‐





…ま、なんでも
いっか〜!!!





あたしはクレープ片手に
礼のいる場所へと走った





礼‥喜ぶかな〜♪





「あかり!!!」




ん…?




礼の声だ…





呼ばれた方を向くと





場所を変えて
庭のベンチに座っている
礼がいた







…………‥‥!!!!!!





そして…






「‥ヒロさん!!!」






ヒロさんと勇くんが
すでに到着していた




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