“俺の女”




知ってたって…



「何を‥?」




「彼氏いるの知ってた‥」




「え‥じゃぁなんで‥」



彼氏いるの知ってて
なんで告白するの‥?





「今日来てたよね彼氏。
俺、見てたから‥」




「…‥」





平野くん‥?




「顔を真っ赤にして
話してるの見ててさ
正直 落ち込んだ…」




周りからでも
やっぱり分かるんだ〜
付き合ってるってこと





「あたし…
彼氏のことしか
考えられないの‥///」





「でも喧嘩してたよね??
もしかして
俺といたから?」



「え?!」





どこまで見てたの??




ずっと見られてた‥?






なんか平野くん







‥怖いよ…‥







「彼氏がどっか
行っちゃった後
ずっと泣いてるの
見てて、ほっとけない
って思った‥。
俺なら泣かせないって‥」





「平野くん…?」






なんか…





平野くん‥





顔つきが
違うんだけど―‥




「諦めきれないんだよ‥!!
彼氏と別れて
俺にしてくれないかな?」




「‥!?」





何を言ってるの??





初めて見る平野くんに




戸惑いを隠しきれなかった‥





…‥だけど




あたしの気持ちは
揺るがない






あたしの中には








ヒロさんだけ。







< 97 / 421 >

この作品をシェア

pagetop