“俺の女”




なんで
ヒロさんがいるのか
分からない‥




でも
その愛しい姿を見て
正直に
向かってしまったんだ






後ろを見ると
下を向いた
寂しい平野くんの
背中が見えた





"行くぞ"とヒロさんに
手を引っ張られ
歩きだした時
ヒロさんが言った






「お前に一つ言っとくわ‥
俺はもうこいつを
不安にさせないし
二度と離さねぇ。
だから今後一切
こいつに付きまとうな!!」



そう平野くんに残し
あたしたちはその場を
後にした‥






平野くん‥ごめんね。




こんなあたしを
好きになってくれて
ありがとう‥。





あたしがヒロさんを
好きなように
必死になって
好きになってくれた
平野くん…‥






あたしは
ヒロさんが好き





平野くんにも
もっと素敵な恋が
訪れるよ‥きっと。







ちょっと怖かったけど
嬉しかったよ






ありがとう―‥



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