【完】好きじゃないもん(続)

「君、直くんでしょ?私のお気に入り。」

「は?」


なんであんたに気に入られなきゃならねぇんだ?


そんな俺にはお構いなしでしゃべる城山とかいった奴。


「身長170センチ、視力右2.0 左1.3。握力42、50メートル走 7.1秒。」


「何でそんなこと知って...?」


こいつ、何者だ?

超こえー。


「ふふっ。カナのほしい情報は全部手に入っちゃうの。」


また続けた。


「あ、彼女がいることもね。文月未瑠、身長156センチ。小顔にパッチリした二重の目。ぷっくりした唇。そんな見た目から学園のアイドルとよばれている。」


アイドル?

あいつ、そうだったのか。


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