【完】好きじゃないもん(続)


「このまえ欲しかった、キーホルダー。」


そう、2人で買い物に行ったとき由宇が欲しそうに眺めていたから。


そして、


「私との色違いだよ。えへへ。」

「...。」


でも、何にも言わない由宇。


「由宇?...どうしたの?」

「未瑠!絶対に大切にする!死ぬまで持ってるから!」


満面の笑みでそういった由宇。


「ありがとう、1年間頑張ってね。」

「うん、絶対に勝たせて見せる。」


それだけ言うと手を振って出て行った由宇。


そっけないって思うかもしれないけどそれは違う。

あんまり、長くいると別れが寂しくなるから。



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