【完】好きじゃないもん(続)
夕焼けに染まるアスファルトの上を歩く。
「カナ様!あそこのホテルにしましょう。」
「俺も賛成。」
2人は元気にはしゃいでいる。
不謹慎かもだけどカナはこういう子なんだ。
どれだけ告白されても愛されても満たされない。
次から次へと欲しいものが絶えない。
だから、体で満たす。
そういうときも誰か誘ってくれる。
相手なんか誰でもいいんだけどね。
「じゃあ、あそこにしよっか。」
にこっと2人に微笑むと顔を赤らめた。