【完】好きじゃないもん(続)
計画実行
未瑠SIDE
「直!歩くのはやい。」
そういいながらいつも通り直と通学路を歩く。
「未瑠がおそいの。ってか今日はよっしーいないのか。」
少し寂しそうな顔を見せた。
「そうだね、今頃由宇は飛行機の中かな?」
空を仰ぐと1機の白い飛行機が飛んでいた。
「ってそんなに寂しい?さっきから浮かない顔。」
「そ、そうか?まぁ、俺としてはあいつが頑張ってくれればいいんだけどな。」
にかっとやっと笑顔を見せたけどちょっと不満な私。
「そんなに、佳正くんのことばっかり気にしてると...。」
って、いきなり口走りそうになった私。
あわてて手で口を押さえる。
付き合えたとはいえこんなんじゃ私ばっかり好きみたい。
でも、あいつが聞いてきたのが悪い。
「気にしてると...何?」
首をかしげて私を見てきた。
そして、言ってしまったのだ。