【完】好きじゃないもん(続)
そして、制服のポケットから写真とレコーダーを取り出した。
それは...。
「城山さん...?」
昨日私も見た光景。
直と城山さんのキスシーン。
「でも、私もこれ見てたけど。直、違うって言ってたもん。」
反抗してみたけど彼はにやりと笑った。
「これを聞いてもまだ強がっていられるかな?」
「これ?」
彼はレコーダーのボタンをぽちっと押した。
それは耳を疑うようなことだった。