【完】好きじゃないもん(続)
「イジメられてないだと?お前よくそんなことがいえるよな。あいつがどんだけ傷ついているかも知らないで。」
少しはあいつの気持ち考えてみろよ...。
「だから、違うって。」
それでも反対しようとする。
ぐいっと大智の胸元をつかんだ。
「お前いい奴だと思ってたよ...今までな。」
苦しそうにもがく大智。
「クッ...。」
でも手のひらをひらひらとふる。
「未..瑠ちゃ...んは、いや...クラスのみんなは...あや...つられて...。」
途切れ途切れに聞こえたその言葉に俺は腕を離してしまった。
「っは...信じてくれた...か?」
息遣いを荒くする大智。