【完】好きじゃないもん(続)
「それがかなり必要なんだよ。城山の黒を全校に証明できれば権力を失い、クラスも操られなくなる。」
大智ってこういうときすげぇよな。
ちょっと、感動。
「でも、お前の彼女。そんなことして城山にばれたら危なくないのか?」
俺のその言葉にドンと胸をたたいた大智。
「椿は俺の彼女だ。絶対に上手くやるに決まっている。」
ほほう...。
「お前、相当そいつにはまってるな。」
「う、うるさい!と、とりあえず未瑠ちゃんに伝えて来い。」
玉のように白い肌を少しだけピンク色に染めた。
「あぁ、ありがとな。」
俺はクラスを駆け出していた。