【完】好きじゃないもん(続)
「そういうことか...。やっぱりこれは。」
大智は1人で納得しだした。
「もう、俺イジメとかかわらないようにする。」
どうせ未瑠はあの荒川に守ってもらうんだろ?
俺なんか必要ないよな。
「何言ってんだよ。直!」
急に声を荒げた。
「たとえ荒川ってやつがいたってお前は好きなんだろ?だから...泣いてんだろ?」
好き...?
「俺は未瑠のこと好きなのか?...でも俺はもう未瑠には必要ない。」
そのとき、
「パシッ!」
大智の手のひらが俺の顔にあたってに乾いた音がした。
「...。」
俺は何も言い返せなかった。
こんな自分にもいらいらしていたから。