【完】好きじゃないもん(続)
未瑠SIDE
1人で学校に向かう。
もう直は隣にいない。
守ってくれるってうれしかったけど...。
お前しかいないって嘘だよね...?
城山さんがいるもんね。
校門に着くと目の前に2人の影があった。
そして、私に向かって歩いてくる。
「あら?未瑠ちゃん、おはよう。」
顔を上げると城山さんが直の腕に自分の腕を絡ませながら笑っていた。
「おはようございます。城山さん...と。き、城戸くん。」
ほらね、どこがお前しかいないだよ。
仲良さそうにしてるじゃない。
でも、私が苗字で呼ぶと顔をしかめた。
「おはよう、文月さん?」
っつ...。
いやがらせだ...。