【完】好きじゃないもん(続)
「そのことは私から話しますわ。皆さん、先生に1時限目抜けるとお伝えよろしくですわ。」
椿がどこからか現れて私の腕をつかんだ。
「分かりました。ごゆっくり。」
みんながそう答えると椿はうなづき私を教室から出した。
「椿...?昨日はどこに行ってたの?」
私がたずねると頬をゆるませた。
そんな笑顔で周りに百合の花が咲いたみたいに可憐。
「そのことも含めてお話しますわ。屋上に向かいましょう。」
「うん」とうなづいて椿の後をついていく。
昨日も今日も訳が分からないことだらけ...。
一番分からないのは直だけど...。