恋愛アンチテーゼ
4話
「おはよう、由架」
私が声を掛けると、席に座っていた由架は緩やかに私を見上げて微笑んだ。
「おはよう、さお!」
由架を見ると、どうしても昨日梨子が言ったことを思い出してしまった。
由架のために何かしてあげたい。
(せっかく竹井クンと席が近いんだもん、もう少し探ってみようかな)
「おっはよー、二人とも!今日の1時間目って英語だっけー?あーっだるいなー」
「・・おはよう、梨子」
朝からテンション高いなぁー。
「おはよ、梨子。・・・あっ、そうだ!二人に言いたいことがあったんだ」
私と梨子の顔をみて、思いついたように話を切り出す由架。
その表情は少し照れくさそうだ。
「私ね、頑張って、竹井くんに話しかけてみようと思うの・・どっ、どうかなっ!?」
顔を少し赤く染めて言う由架は本当に可愛らしい。
でもとっさに昨日のことが頭によぎって、声が出てこなかった。
それを悟られないように、必死に言葉をつむぎだした。
「うん、応援してるよ」
そんな簡単なことしか言えなくて、私は自分に嫌気が差した。
「アタシも応援してるからね、由架。」
珍しく大人しい口調で、梨子がそう言った。
由架は嬉しそうに頷いている。
私が声を掛けると、席に座っていた由架は緩やかに私を見上げて微笑んだ。
「おはよう、さお!」
由架を見ると、どうしても昨日梨子が言ったことを思い出してしまった。
由架のために何かしてあげたい。
(せっかく竹井クンと席が近いんだもん、もう少し探ってみようかな)
「おっはよー、二人とも!今日の1時間目って英語だっけー?あーっだるいなー」
「・・おはよう、梨子」
朝からテンション高いなぁー。
「おはよ、梨子。・・・あっ、そうだ!二人に言いたいことがあったんだ」
私と梨子の顔をみて、思いついたように話を切り出す由架。
その表情は少し照れくさそうだ。
「私ね、頑張って、竹井くんに話しかけてみようと思うの・・どっ、どうかなっ!?」
顔を少し赤く染めて言う由架は本当に可愛らしい。
でもとっさに昨日のことが頭によぎって、声が出てこなかった。
それを悟られないように、必死に言葉をつむぎだした。
「うん、応援してるよ」
そんな簡単なことしか言えなくて、私は自分に嫌気が差した。
「アタシも応援してるからね、由架。」
珍しく大人しい口調で、梨子がそう言った。
由架は嬉しそうに頷いている。