キライの反対のスキ
世界史の授業担当の川崎先生が入ってきた。


「さぁ、早く席に戻れー。」


号令を済ますと先生が口を開いた。


「わりー、今日の日直は佐々野だな。村瀬と一緒に準備室から世界地図を取ってきてくれ。あれは1人では大変だからな。」


「村瀬くんが行くならあたしたちが行きたい！」


なんて次々に言葉が出てきた。


が、先生は日直が行けといい結局あたしと村瀬くんが行くことになった。


変わりに行ってくれるならラッキーだなと思ってたのに結局行くことになりあたしはめんどくさいと思いながらも渋々行くことを決めた。


村瀬くんのほうを見てみるとあたしと同じようにめんどくさいという顔をしていた。


あたしと村瀬くんは教室を出て準備室へと向かって歩いた。


村瀬くんはというと、だるそうにあくびをしながら歩いていた。


そして、準備室に着くと先生に頼まれた地図を探しはじめた。


見つけるとあまりの大きさに取るまえによろけて転びそうになってしまい、たまたま後ろにいた村瀬くんはあたしのしたじきになってしまった。


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表紙・目次

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