キライの反対のスキ
あたしはその言葉に唖然としてしまった。
確かにさっきの悪かったって思うけど付き合えってあの、付き合うだよね。
好きな人と手を繋いだり、××をしたりだよね。
あたしの初めてがアイツなんて最悪!!
絶対嫌だし。
あたしは大きく首を縦には振らず横に振った。
すると村瀬くんはニコッと笑った。
普通だったらこの笑顔はカッコイイとか言うんだろうけどこの笑顔は正直言って恐すぎる。
「お前俺の上に乗っかっておいて、しかも俺のおかげで怪我もしなかったくせになんにも礼はねーのかよ。」
なっなにこいつめっちゃエラソーに、なんでこんな俺様みたいな奴がカッコイイのよー。
そりゃー、怪我をしなかったことに関してはお礼を言うけど付き合うとかは全く関係ないじゃん。
すると村瀬は
「じゃあさ、お試しで付き合おうよー」
はっ…?
意味わかんないし。
あたしはまた首を横に振った。
村瀬くんはだんだんいらついてきたのかとうとう最後には、こんなことを言い出した。