君だけを、いつも
16才の春

☆愛琉side☆

新しい制服
新しい靴
新しいかばんに
新しいクラス
そして新しい友達。

私愛琉は今日から
このI高校に通っている。
早速新しい友達ができた。

『愛琉ー、今日帰りどっか寄ってかない?』
1人は水谷みちる。
去年から付き合っている
彼氏がいる。
お姉ちゃんみたいな感じ。
『愛琉と行きたいとこあるんだよねー!』
もう1人は小渕桜。
男の子が苦手らしい。
何があったかはわからない。
「いいよ!!行こ行こ。」

帰り支度をする私の横に
男の子が立っていた。
『早く、自覚しなよ。』
「…え?」
それだけ言って帰っていった。
なんだろう
顔もよく見えなかった。


『でね!!彼氏祐樹ってんだけど、まじ超優しいの!』
ちみるは彼氏の話をしていた。
…自覚?なんだろうか。
『愛琉は、彼氏いる?』

ドキ…

「う…うん、いるよ。」
『どんな人ー?』
桜が楽しみに待っている。

「私を全力で、愛してくれてる唯一の人、かな。」




そう、私の彼氏は
私を全力で愛してくれている。
この時はそう思ってた。




まさかまた
あの言葉を言われるなんて…
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