双子じゃないあたし達【完】
「実ー??」



小さな声で言ってみたが、俺の足音がむなしく響くだけだった。



バレー部の部室の前に到着した俺。



ドンドンッ



どこからか何かを叩く音がした。



なんかすげー怖いんですけど…。



「助けてー!!」



微かに女の声がする。



誰だろう。



俺はびくびくしながらバレー部の部室の前に来た。



ドンドンッ



ここから音がしたんだ。



「助けてー!!」



この声は実??



絶対、実だ。



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