双子じゃないあたし達【完】
「…ッ」



俺は何も言わない実を見た。



え…。



「おい…。実??」



実は泣いていた。



「…ッ凪のバカ!!」



バシッ…



新聞紙の丸めた物を床に叩きつけた。



ダッター



そして俺の部屋から出ていった。



…。



俺は頭をわしゃわしゃやった。



何やってんだ…。



俺は。



俺は実の部屋に向かった。



< 83 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop