愛の形
ポタ… ポタ…
読み終えた時には、私は大粒の涙を流していた
前の涙とは違う
これは、嬉し涙だよ
今まで冷たくされたこと
全部、私が寂しくならないように
っていう春田の愛だったんだ
私は走った
この寒い冬の中を
ふと、空を見上げる
この空は、北海道に続いているかな?
住所も、電話番号も、メアドもわからない
でも、この手紙で二人は
ずっとずっと繋がっていると信じてる
「私も、すきだよ」
空に向かって小声で呟いた