夢中度100%の恋心(短)
「じゃあ、テスト終わったら、どこか遊びに行こっか」
へらりと笑みを見せる。
「いーよ」
「え。マジで!?」
断られる覚悟で言ったのに、トモは了承してくれた。
しかも、笑顔付きで。
「うん。ただし、爽太がテストで1位取ったらね」
まぁ、無理だろうけど。と、皮肉めいたことを後から付け足されたけど、俺には聞こえない。
「よっしゃ。じゃー、頑張るから!」
こうなったら、意地でも1番になってやる。トモのためにも。
やる気の出した俺は、勉強してくる。と、ココアを飲み終えるとすぐに部屋を飛び出した。