楠さんの恋人!
よっし、準備完了!
「いってきます!」
そうお母さんに声を掛け、
玄関の扉を開けるとそこにはもう
ほのかが迎えに来ていた。
「おっそい、何やってんの!」
うぅっ…
ほのかさん、女の子が
仁王立ちで腕組みってどうだろう…?
…―なんて
口が裂けても言えませんが。
「ごめんっ!
まぁ……行きましょう。」
私が顔の前で両手を合わせて謝ると
ほのかは、まったく…と息を吐き出す。
家が隣なので小学校の頃から
毎日一緒に登校している。
そしていつも待たせてます……