楠さんの恋人!
嘘、ついちゃったな…
罪悪感なるものが心の中に広がる。
でも学校には
行きたくなかった。
先生……
どう思ったかな?
昨日の今日。
いきなり保健室から飛び出して
「ほっといて下さい」
なんて反抗しちゃったし…
今日は学校も休んで…
呆れちゃったかな…
そんな事を思いながら、
私はベッドから出て
一階のリビングへ向かう。
誰も居ない平日の午前中は
とにかく静かで…
よりいっそう
気分が落ち込んできた。
そして、お茶を飲もうと
冷蔵庫に手を掛けたとき
電話が家の中で鳴り響く。