楠さんの恋人!
やっぱり、
恋人にだけ見せる顔
って言うのが
先生にもあるんだよね―…
美人で優しくて、
飾らない泉先生に
私は勝てるものがあるだろうか?
そもそも、
付き合っている二人に
私が入れるほどの隙間が
あるだろうか?
無いことは分かってる。
だけど…
せめて今、好きでいることだけは
許して下さい―…
二人の幸せを心の底から
祝える日が必ず来るから…
そんな事を思いながら
私は二人を
微笑みながら見つめていた。