楠さんの恋人!
楠さん、ピンチです!
「だからそこは違うって!
なんでイオン数が38なの?
んな膨大な数になんか
なるわけないでしょ!」
「だ、だって……」
私、楠 千尋は只今
ほのかの教えのもと、
図書館にて猛勉強中です。
「まったく…こんなんで
テスト80以上とれんの?」
「うっ―…分かんない。
無理かも…」
私は諦め気味に教科書に目を落とす。
ってかそもそも
先生がいけないんだよ!
昨日の草引き終了後、
先生に突如言われた言葉に
思わず持っていたごみ袋を
落としてしまったくらい驚いた。
「楠さん、ちょっといいですか?」
草をごみ袋に詰め、
その袋口を縛ろうとしていた時に
先生に話しかけられる。