楠さんの恋人!
私は思いきりソファーから
立ち上がる。
我慢していた涙が溢れだす―…
「私は先生の事、凄く好きです!」
鬼畜で嫌味ばっか言ってて、
性格どうかなって思う時あるけど、
生徒思いで、優しい先生―…
そんな先生が大好き……
「だから本当の所、
泉先生と付き合ってるって聞いて
凄く傷ついたし
嫌な子になっちゃうけど…
泉先生じゃなく、私と
付き合って欲しいって思いました…
それが、私のほんとの気持ちです!」
「……そう」
泉先生は
スッとソファーから立ち上がり、
私の目の前に歩み寄ってくる。
そして、泉先生の右手が
上にあがる。
私はキュッと目を閉じた―…
ガバッ!
「…え?」