楠さんの恋人!
「好きなのよ…
誰に反対されても…!」
「理沙がどれだけあいつの事を
思ってるかはよく知ってる。
…だけど、
結婚は二人だけの問題じゃないよな?
やっぱりお互いの両親の許可を
貰ってからが一番良いと思う―…」
「…じゃぁ…どうすればいいの…?」
「もう一度、おじさん達を
説得しに行かないとな…」
「分かった…行ってくる…その時、
直人も一緒に行ってくれる…?」
「えっ俺…?だけど行っても
意味ないだろ?」
「そんな事ない!直人…お願い。
私にはあの人以外
頼れるのは直人だけなのよ…!」
泣き崩れた私を直人は
そっと優しく包み込んでくれた。
「分かった…もし何かあっても
あの人と俺がお前を守るから―…」
―――――――……
―――――……
――――……
「――と言うわけなのよ」