エデン[詩]
赤い風船
フワフワ浮かぶ赤い風船


大好きだから

飛んで行かないように

小さな手で

ぎゅって掴んだ


遊ぶ時も

お散歩する時も

お昼寝する時も

いつも一緒だった


大切に大切にしてたんだ


なのに

いつの間にか手から離れて

大きな空に

スーっと溶けた


ずっと側にいたのにね

ちゃんと掴んでたのにね

悲しくて

寂しくて

ずっと泣いてた




どうして伝わらないの?

どうして行っちゃうの?

好きなのに

大好きなのに


離れたくないよ…


小さくなった君の背中


あの時の赤い風船と一緒だった
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