詩集 無名の銃弾
アンタレス
『アンタレス』
君がいま見てるものを
僕に見せてくれないか
君が望む幸せを
僕は天に祈る
夜に羽ばたく翼を
朝も広げてくれないか
誰のためでもなくて
ただ君のために
遠く遠く離れていても
君を感じることがある
この世の苦しみの中で
君も僕も生きていくことを
やめられないのなら
君が持ってる強さを
僕に分けてくれないか
愛を知った悲しみに
泣き叫ぶ強さを
いつかいつか君の胸に
赤く燃える火が灯る
永遠に照らされた日に
僕が君で君が僕で
あることを知るのなら
僕の中に切ないほどに
続いてる想いと願い
君が望む幸せが
君と出逢う日まで