いつか、透明になったら
おやじ
今から言うことは全部
本当に思ってたこと。
おやじ、これは伝言だから
ずっとさ、気になってた
離婚の件ナシになったの
あたしのせいだったって。
はっきり言ったもんね、おやじ
お前が離婚しないでくれって
言ったからやめたんだってさ。
あの当時は、それで良かった
だって親が離婚するとか
恥ずかしくて情けなくて
仕方なかったから
友達にどんな目で見られるのか
恐くて、何もかも失いそうで
そんな未来まっぴらごめんだ
なんて思ってたから
泣きながらあんたらに縋って
離婚しないでくれと頼んだ