God knows…*


「おじさん、誰??」


草薙は、顔をしかめた。

そうか、知らないのかと。


「おじさんは、警察だよ」


「警察…??」


「あぁ。安心しな、俺が犯人捕まえてやるから」


「本当…??」


まだ、あどけなさが残る少年。

小学校低学年って所か。


「本当だよ。ぼうず、名前は??」


「先におじさんが言ってよ」


生意気な奴だ。

そう思いながらも、口を開く。


「草薙健吾」


「僕は、有岡昴」


「いい名前じゃん」


「おじさんこそ」


可愛くないヤツだ。

そう思いながらも、自然と笑みがこぼれる。




< 3 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop