God knows…*
「おじさん、誰??」
草薙は、顔をしかめた。
そうか、知らないのかと。
「おじさんは、警察だよ」
「警察…??」
「あぁ。安心しな、俺が犯人捕まえてやるから」
「本当…??」
まだ、あどけなさが残る少年。
小学校低学年って所か。
「本当だよ。ぼうず、名前は??」
「先におじさんが言ってよ」
生意気な奴だ。
そう思いながらも、口を開く。
「草薙健吾」
「僕は、有岡昴」
「いい名前じゃん」
「おじさんこそ」
可愛くないヤツだ。
そう思いながらも、自然と笑みがこぼれる。