God knows…*
「お前、敬語とれたな」
「あ、本当だ…慣れたみたい」
おいおい…気づいてなかったのかよ。
「…俺が女の姿してるからじゃねぇの?」
だとしたら、かなりの女好きだな…
「タイプだからね…無意識だし」
タイプってお前…
嬉しいじゃんかよ!!
「昴さんって、子犬みたい」
「…うるせえよ」
全く、遠慮のないやつだ。
「昴さん、名前とかって変えんの?」
「だろうな」
昴っていう女、聞いたことねぇし…
「その男っぽい話し方もダメだから」
忘れてた…女らしくしないとな。
「そうか…」
いきなり、薫の顔がパッと明るくなる。
「決めた! 名前は、水木 花蓮な!」
「なんでだよ!」
自分で決めるわッ!!
「直感」