God knows…*
「おい、ぼうず」
「何?」
楽しそうにお菓子コーナーを見ていた昴を呼ぶ。
「金がな…あまりないんだ」
「見せて!」
草薙は、昴に財布を見せる。
「本当だッ! 862円しかないねッ!」
「!?」
楽しそうに笑う昴。
「ぼうず、どうやって数えた?」
「え??」
なんで?? とでも言うように、目をまるくする昴。
さっきの俺の呟きが聞こえてたのか?
いや、昴はお菓子コーナーに居た。
俺は、正反対のカップ麺のコーナーに居たんだ。
聞こえるはずがない。