真夏の雪
飛鳥「うん、じゃあね。




…気が付けば日は暮れはじめてきていた…





今日まだ引いてねぇよ…


飛鳥はよくここに来るのだろうか…?

トボトボ歩きながら考える。

場所変えよう…


またあいつにつかまりたくない。

とにかく人通りの多そうな所…

…どこだ?

見渡すと学校のようなものが見えた。

雪斗「あれだ!

とりあえず学校を目指す。


ギターをケースに入れ直し、闇雲に進む。

慣れない土地だけにカンだけが頼りだ。

田んぼ道を通り…
目的地が近づいて来た…けど。


雪斗「…マジかよ。


その学校は山の上にあった。




俺の前に立ちはだかる長い坂道。


…他にあてがあるわけでもないので登る事を決意した。


長い…長い坂を登りだす。


ギター重いよ…。
やっぱ…やめときゃよかったかも…。


ふと前をみるとその先の長さにめまいすらする。


しかし今あきらめて降りるのもなんかシャクだ。

一歩一歩…重い足を踏み込む。


着実に…。



だんだんと学校がよく見えるようになってきた。



その時には頂上に着いた頃だった。

…古びた高校だ。

そこには…

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