真夏の雪
佳奈「鈴~!遅刻するわよ!


鈴「待って~。


坂道は終わっていた。

前を見ないと…。


つまづいてばかりではいられない。


いつもの廊下を歩き…
私と佳奈は教室に入った。


教室に入るとみんなにぎわってた。

みんな明日から休みだから少し興奮気味。


かばんも明日から休みだから昨日の内におおかた持って帰ってペラペラ。


なにより…





みんな先生が来るまで‘あの話題’でもちきり。


佳奈「ねえっ!今年は鈴ん家なにやるの!?


鈴「今年は特に何もしないかな…。




佳奈「…あ…。
ごめん…もうすぐ冬夜君の命日だったね。


突き刺さる胸の痛みをこらえる。
…まだ現実として受け止められてない…?


佳奈「今年はまだそんな気分じゃないよね…?二人すごく仲良かったし。



鈴「小さい頃からずっと一緒だったから…;


佳奈「…でも。



佳奈「来年は期待してるわよぉ~。

流し目で見られ…
肘でつつかれた。



鈴「今年はそれだけじゃなくて絵も書いてるから…。


佳奈「…何そんなに急いでるのよ?


ガラガラと言う音とともに先生が入ってきた。


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