真夏の雪
また…帰ってくる。そう信じているのかもしれない。

ずっと…





佳奈「鈴!



鈴「……え?


右頬には冷たい水が流れていた。


佳奈「大丈夫!?


鈴「…うん。大丈夫だよっ。
…あれ?ここ体育館?


見渡すといつの間にか教室ではなくなっていた。


私は床に膝をつき座りこんで手をついている。

いつの間に移動したんだろ…?


佳奈「…鈴大丈夫?

服を軽く払い、私は立ち上がった。


佳奈ちゃん心配してくれたし…謝らないと。


鈴「ごめんっ。あんパンあげるからっ。

佳奈「…ア〇パンマンって呼ぶわよ…。

鈴「ご、ごめんね。

佳奈「…ほら教室戻るよ?


気のせいか少し足が振るえている気がした。

佳奈が差し出した手を握りしめ…
教室に向かう私たち。

胸の中がなんだかぐちゃぐちゃする…。
少しずつ気持ちを落ち着かせながら…

教室に戻る。


そこでは、いつものHRが始まり…プリントを配られてた。
宿題や注意事項。

すべて配り終わり、挨拶して今日が終わっていく。


みんなも帰るだけ。

…私を除いて。


佳奈「じゃあね、鈴~!


鈴「うん、バイバイ。



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