真夏の雪
いつもの扉のカランカランという音がする。


鈴「ただいま。
ゆ…ユキ。


雪斗「…おお、鈴お帰り。琴音さんだいぶ良くなったぜ。


鈴「本当ですかっ。よかったぁ…。

ほっと胸をなで下ろす…。


雪斗「相変わらず客こないぜ。
こんなんで大丈夫なのか?


鈴「あ…その事なんですけど…。
明日お祭りなんです。


雪斗「…明日?


鈴「みんな夏休みですからっ。

嬉しそうな顔でユキに話しかける。


雪斗「ああ…そういや、夏休みの時期だな。


鈴「行きませんか?
一緒に。
みんなこの日のために色々準備してきたんですっ。


雪斗「それで町で人みかけなかったわけ?…んなバカな…。


鈴「駄目ですか…?お祭り…。


雪斗「店どうすんだよ?

どこからともなく笑い声が聞こえてきた。

琴音「ふふふぅ~!
私にまかせなぁさいっ 。


鈴「お母さんっ。

だいぶ具合はよさそう…

よかった。

琴音「この日のために~密かに準備してたんですっ。
そぉれ~。


お母さんはオーブンを勢いよく開けた。

オーブンの中から凄い大きさのパンが出てきた。

すごい…

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